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今回は、これまで色々な方にお話を伺ってきた「地域での居場所づくり」をテーマとした一環となります。
今年1月にお伺いさせて頂いた「NPO法人セカンドスペース(若者の社会復帰・就労支援の事業を運営)」訪問取材でお世話になった、降屋様が個人で主催されているフットサル・サークルの練習会場に伺って参りました。

MKエフシーは、メンタル的な部分の悩みを抱えた方・または関心を持っている人を中心に結成されたフットサル・サークルです。

【ご協力頂いた方】
○MKエフシー 代表 降屋 守 様

【取材場所】
○船橋市立運動公園体育館Bコート(千葉県船橋市夏見台6丁目4-1)

■ 「まったり蹴ったり出合ったり」

MKエフシーの活動モットーは、「フットサルの様なスポーツ交流を通じて、精神障がい者や精神疾患を抱えている方、不登校・ひきこもり・ニート等の当事者や元当事者の居場所と出会いづくり。」です。
MKエフシーは、これらの当事者・元当事者・支援員等関係者から親族の方々等を中心としたメンタル系フットサル・サークルの市民活動団体です。

【リンク】MKエフシーブログ

MKエフシー シンボルマーク

(MKエフシーロゴマーク)

MKエフシーは、現在の形でスタートしたのは2010年6月ということで、丸5年を経過しています。活動場所は、船橋市立運動公園体育館・船橋アリーナ・千葉県内の料金がお手頃なフットサルコートとしています。
私が当日参加した際は、船橋市立運動公園体育館が会場でした。

■ 活動の成り立ちと草の根的な広がり

MKエフシーの活動は、元々は障害福祉サービス事業所(デイケア)のプログラムの一環として行っていたそうです。
制度の一環としての活動には、時間などの制約があるため、時間外にもフットサルをやりたい声が大きくなり、希望者などが集まり空地や公園等で活動を続けていたそうです。現在MKエフシーには、約70名の方が登録されています。
ブログなど広報活動で、問い合わせをもらえる体制も取っていますが、参加した方の多くは横のつながり・紹介などの「口コミ」の切欠だったそうです。

また、全国的なメンタル系フットサルの活動は盛んに行われており、特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会(JSFA)等が中心となり、2008年にはJリーグチームの協力の下本格的な大会も開催されています。
通常のフットサルは、1試合20分ハーフの前後半戦ですが、ソーシャルフットサルは1試合7分ハーフとなっています。1チームのメンバーが5人のルールは共通です。ただし、参加プレイヤーの間口を広げるという意図で、女子選手を含む場合に限り、最大6人がコートに立つことができる特殊ルールがあります。
現在では、全国に100以上のフットサルチームが活動するほどになっており、今年2月には第1回ソーシャルフットボール国際大会が大阪で開催されました。

■ 活動において心掛けていること

活動内容は参加者によるミックスチームでの試合が基本ですが、ここ最近は練習の度にコミュニケーション関連のテーマを持たせています。この日は、個々で考えた課題(課題:積極的に走り込む/試合中小技にチャレンジしてみる等)を意識してプレイし、終了後に自己採点を行うコミュニケーションプログラムを行っていました。その他には、終了後にその日の良かったプレイを本人に直接伝えたり、フットサルスキルに関する悩み解決を皆で話し合うFST(フットサル・スキル・トレーニング)等を行っています。

参加者の半数はフットサル・サッカーの未経験者のため、技術の差があるそうです。技術の高い方には、個人のスキルアップだけでなく、「味方にパスを出す」「積極的にコート内外でコミュニケーションを取る」等のコミュニケーションテーマを求めることで全体のバランスを図っています。メンタル系サークルの性質上、コミュニケーションにおける課題を抱えている方も多い中で、上記のような試みを始めてからサークルとしての方向性がより明確になったとのことです。
また、7分(ハーフ)の試合時間中に体力的精神的にしんどくなった場合は、いつでもコート外で自由に休める様にしています。

その他、メンバー間のつながりを保つことを大切なテーマとし積極的な声掛けにより多くのメンバーの練習参加を促しておりますが、それぞれの方における環境・体調によって必ずしも調子が良くない場合には、情報発信を続けながら「ゆるくてもつながっている」事を伝え、本人からの返答を根気よく待つ姿勢を取っています。

実際、就職後仕事が忙しく2年ほど参加できなかったメンバーにも情報を伝えていたところ、ふらっとある日練習に参加してくれた等の例もあったそうです。
これらの地道な努力が70名の大所帯を作り上げた所以なのではないでしょうか。

■ 今後の方向性

組織的な体制での活動が5年を経過し、先の通り70名を超える組織となった今でも、代表の降屋さんが運営を一人で切り盛りしています。
運営のサポートをしてくれるメンバーも育ってきている様ですが、運営を滞りなく継続するためには、降屋さんの体調管理や仕事などの個人スケジュールとの調整が必要で、大変さが伝わってきます。そのあたりを伺ったところ、『うまく調整していますよ。続けるコツは運営自体を楽しむことで、そもそもフットサル自体が大好きですからあまり苦にならないです。』と語ってくれました。

また、今後の方向性については、『メンバーそれぞれの生活スタイルの都合で、参加の頻度が違ってきたとしても、10年後20年後ふらっと帰ってくることができる「我が家」の様な存在にしていきたいです。このサークルを続けることは代表(主催者)の責務だと思っています。』と力強くおっしゃっていました。

先日、縁ができたので東京都内の同じ様な活動団体と交流(練習)したそうです。サッカーが盛んな千葉からの情報発信で、近辺にも拡がりを見せています。昨年には、千葉県内でフットサルを通じて精神障がい者やひきこもり等の支援を行っている病院や事業所等が集まりー千葉『共に暮らす』フットボール協会ーを設立し、降屋さんはその団体の副理事長を務めているそうです。MKエフシーの活動は、広義の就労支援・社会再参加の支援プログラムの一環ですが、降屋さん曰く、大切にしているのは支援プログラムとしてのフットサルが先に立つのではなくフットサルを皆で楽しんでいたら結果的に社会復帰や就労支援に繋がっていたというスタンス、なんだそうです。文字通り「まったり蹴ったり出合ったり」を続けることで、活動が周知され、より多くの交流が図られることを願うところです。

【リンク】千葉『共に暮らす』フットボール協会(http://tomofuto.org/)

小1

(会場の市立体育館内/フットサルコートは3面あります)

小②

(MKエフシーの練習風景/ゆるそうに見えますが結構厳しいチェックでした)

 

(文責:広報委員会)

2016.03.14

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